ことばと猫と音楽と

英語を教える仕事をしています。猫が大好きですが、今は飼っていません。子どもの頃から大人になるまで、音楽を勉強しました。今も細々と学んでいます。食べることが大好き。

世界は思い通りにはならない

 若い頃は機嫌の良くない日が多い人でした。主に好きな人がわたしのことを好きではない、という理由で。あるいは、クールな人たちが私と友だちになりたがらない、とか。自分が自分であることに、ハッピーじゃなかったな、もったいなかったな、と今は思います。


 ツイッターだったと思うけど、いつか美輪明宏さんの「お米を買いに来た人に、タワシをお勧めしても無駄なんです。」という言葉があまりにも腑に落ちて、それから、若い時の恋愛や友人関係がなぜちっともうまく行かなかったのか、わかった気がしました。わたしとは違うひとたちのことが好きな誰かを、振り向かせようとしても無駄。自分のことを好きな人の中から、相手を選べば良いだけのことでした。


 思春期の子どもたちと毎日過ごしているので、機嫌の悪い子どもに出会うこともよくあります。その度に、世の中は思い通りにはいかない、ということをどうやって上手に伝えられるか考えています。世の中はちっとも思い通りにいかないけれど、それで良い。むしろ「自分を超えた何かの思し召しなのかもしれない」と思えるくらいに、ときどきものすごくうまくできていると感じることがあるものだと、だからうまくいかない今もそれでいいのだと、伝えられたらいいと思います。