ことばと猫と音楽と

英語を教える仕事をしています。猫が大好きですが、今は飼っていません。子どもの頃から大人になるまで、音楽を勉強しました。今も細々と学んでいます。食べることが大好き。

結婚への道①

結婚はしないんじゃないかと、長い間思っていました。中学生の頃から強い結婚願望をもった、変な子どもだったのだけど。恋に恋するばっかりで、自分にはとうてい似合いそうもない人ばかりを好きになっては、たいていうまくいくはずもなく、いつの間にかそのまま大人になっていました。


25歳のときに付き合っていたハンガリー人の彼と生き別れ(私が帰国したため)になって、結局はっきりとお別れしないままフェードアウトしたので、その悲しみから立ち直るのに大事な時期の10年ほどを費やしてしまい(なんともったいないことか、と今になって思うけれど、後の祭りですね)、気づけば30代半ばを迎えてもまだ私は独りでした。


合コンにたくさん参加して、何人かの男性とお付き合いしてみたりしたのですが、結局途中で苦しくなって別れてしまう。38歳のときに、「わたしはもういい、1人で生きよう。」と決心して乗馬教室や、ボディメイクのレッスン、ひとりでホテルランチ、好きなだけ買い物も楽しんで、とうとう一人用の一軒家を建てようと、ハウスメーカーの方たちと相談を始めてしまいました。


自分のための、夢のお城。ピアノ室と自分のキッチンにウォークインクローゼット。家のことを考えるとワクワクして、これが正しい道なんだと感じていました。


そんなある土曜日のこと、私が休日出勤しようとメイクしていると、女友達からメールが。「今日四時から、婚活パーティーに行くよ。」普段だったら、時間ないな〜、とスルーしそうなものなのですが、その前日に私は美容室に行ったばかり。前の週末に新しいワンピースを買って、アイロンをかけたばかり、というナイスタイミング。「ホテルのビュッフェ付きだよ。」という友達のひとことが決め手となり、私も参加することにしました。