犬のこと①
猫について②を書く前に、犬のことを書かないといけません。
子どもの頃は犬が苦手でした。幼稚園の頃、父の知り合いと散歩に行って、道に迷ってとあるお宅の庭に入ってしまい、そこの大きな犬に太ももを噛まれたことがあります。とても怖くて痛かった。
別の日には、お友達の家に遊びに行こうと道を歩いていると、なぜか繋がれていないダルメシアンが付いてきてしまい、逃げれば逃げるほど追いかけてくるので、泣きながら家に帰ったこともありました。
そうそう、中学生のときには、登校中のわたしに野良犬が寄ってきて、(かばんにお弁当が入っていたからでしょうね)、ふくらはぎの下の方をがぶり。よく噛まれる子どもでした。
わたしの母は犬がとても好きで、若い頃飼っていたモクというマルチーズの話を、よくしていました。犬が大好きな母の気持ちは、あまり理解できませんでした。
それでも、犬のビジュアルは可愛いと思っていたし、小学生のころ友達の家の隣で仔犬が産まれて、だっこさせてもらった頃には、いつか犬を飼うことがわたしの夢になっていました。犬を飼いたい、と言っても両親が首を縦に振らなかったのは、子どもだったわたしと弟の面倒をみることで、お腹いっぱいだったからだと思います。
犬が欲しくて欲しくて、時々は犬を飼う夢を見たりしていました。けれど必ず夢の中のわたしの犬は、あっという間に小さなペンケースに変わってしまったりして、なかなか一緒にいられないのでした。