ことばと猫と音楽と

英語を教える仕事をしています。猫が大好きですが、今は飼っていません。子どもの頃から大人になるまで、音楽を勉強しました。今も細々と学んでいます。食べることが大好き。

英語について

 今日からブログを始めることにしました。

「今どき」についていけるのか、どきどきしていますけど、何ごとも最初の一歩から。


 今日はブログ名「ことばと猫と音楽と」のひとつめ。ことばについて、です。


 本当に小さいときから英語に強い憧れを持った子どもでした。理由も、はっきりしたきっかけもなく。小学校一年生の時には友だちに、「私には外国に友だちがいて、話したら日本語になおしてくれる電話でおしゃべりしている」という壮大なウソをついたのを、今でもはっきり覚えています。恥ずかしいウソなので、今からその友だちに謝りたい気持ちでいっぱい。けれど、それは幼い私にとっての理想の自分であり、つい先日十数年来のメキシコ人の友だちとやっとテレビ電話で2時間おしゃべりを楽しんだことを考えると、将来の自分の予想図であったかもしれない、あるいはそのウソを目指して、無意識に「嘘から出たまこと」を実現したのかもしれない、と思います。本当に小さい頃の強い願いは、忘れたころにこうやって叶うものなのかもしれませんね。


 わたしはまあまあ英語が話せます。単語を勉強することが好きではなかったので、難しい単語は調べないとわからないこともありますが、日常会話はほぼ問題がないくらい。発音おたくだったので、発音には少し自信があります。中高生の頃はNHKラジオ講座にお世話になって、毎日ネイティヴの発音を真似していました。どうやったらこの音になるのか、耳をスピーカーにくっつけて、真似していたっけ。英語の魅力はイントネーションのアップダウン。平坦な日本語とは違って、メロディーみたいに言葉がつながり流れていくところ。わたしにとって英語は、音楽と同じようなものなのかもしれません。


 家族は英語が話せません。中高生のころは先生方に、両親が英語ができるのか、とか、外国に住んでいたのか、と聞かれましたけど、そうではないし、わたしも発音は上手でしたが自分の力で話せたわけではありませんでした。ただ、わたしの会ったことのない父方の曽祖父は、子どもだった父に英語を教えてくれたそうです。「あいはばなぽー」と、ピコ太郎さんに負けない発音をしていたというから、当時にしてはずいぶん勉強家だったのではないかと思います。その血をわたしが受け継いでいたのなら嬉しい。


 いつか外国の方と結婚して国外に暮らすかも、とわたしも周りの人たちも漠然と思っていましたが、思いがけず(?)日本人の夫と結婚したので、いまだに英語を話す人は家族でわたしひとりです。