ことばと猫と音楽と

英語を教える仕事をしています。猫が大好きですが、今は飼っていません。子どもの頃から大人になるまで、音楽を勉強しました。今も細々と学んでいます。食べることが大好き。

逆子ちゃん

 妊婦健診で性別を尋ねる度に、「逆子ちゃんだからね〜、脚を閉じていて見えないなぁ、多分女の子だと思うけど。」と何度も言われました。結局、一度だけ「これは女の子で間違いないと思いますよ。」と言われた他は、妊娠10か月を迎えた今日も「はっきり見えませんねぇ。産まれたら男の子ということもあるかも。」とのこと。

 ピンクのお洋服たくさん買っちゃったけどね。退院はかろうじて白い服を持って行くけど、さあ、どうなることやら。名前もすっかり女の子のつもりで、考えちゃっているんだけどな。

 こうしてブログを書いている今も、中の人は私のおへその斜め上に頭を打ち付けいます。そろそろ狭いよ、外に出たいよ、と思っているのかしら。

 逆子体操を何度やっても、左を下にして寝てみても、どうしてもお腹の右側にいるこの子。このカーブに背中を預けているのが、居心地が良いのかな。そこが好きならそこにいるといいよ、と母は思っています。

 このままだと帝王切開。傷は痛むらしいけれど、普通分娩だって痛いわけですし、どちらにせよ命がけなわけで。

 とにかく元気に、無事に産まれておいでね。エコーで顔が見えたよ。鼻はお父さんに似ているみたい。

胎動

 妊娠6ヶ月を迎えた頃から、お腹の中で「これは、痙攣?」というような小さな胎動を感じるようになりました。はじめはぴこぴこと小さい指が内側からくすぐるようだったのが、次第に大きな動きとなり、8ヶ月を過ぎた今では1日に何度も、赤ちゃんの小さな足や手や頭が、私の体にぶつかる衝撃を感じます。


 つわりの辛さから、胎児に話しかけたり歌って聴かせる余裕がほとんどなかった私ですが、胎動があるとお腹を撫でたり軽くぽんぽんしたりしてお返事します。食事を取るとよく動くので、何を食べたかを伝えたり、今日も元気でえらいね、と話しかけたりしています。


 夜布団で横になったとき、朝目覚めたとき、お腹の中で胎児が動くのを感じるのは何とも不思議で楽しい経験です。母になることはないかもしれないと、半ば諦めていた私にとって、これは奇跡のような素敵なできごとです。この老母の胎内に、よく頑張ってこの子は宿ったなぁ、と毎日有り難い気持ちになります。


 お腹がどんどん大きくなり、私自身は苦しい日々ですが、このお腹の中の小さな人と一心同体でいられるのもあと2ヶ月と少し。かけがえのないこの時間を大切に、毎日よく味わって過ごしたいと思います。

つわりにやられた話

 結婚が遅かったですし、子どもは無理かなぁ、と思いつつも、夫婦共できれば欲しいという希望があったので、クリニックに通って2年ほどあれこれ努力をしました。時には神頼みとばかり、神社にお参りをしたりして、自分たちなりにベストを尽くしましたが、なかなか授かりませんでした。

 これで最後、もしこれでうまくいかなかったら、クリニックを変えるか、諦めるか考えよう、と思った矢先、妊娠がわかりました。まさかこの私が妊娠するなんて!それは嬉しいサプライズでした。

 初めのうちはほとんどなにも感じなかったのですが、心拍を確認してしばらくすると、「これが噂の…」気分の悪さが…。普通の吐き気とは明らかに違う、なんとも言えない具合の悪さです。

 やがて「これはつわりだ」とはっきり感じるようになりました。英語ではmorning sickness と言うそうですが、私の場合は朝より夕方以降。職場の廊下を歩いていても、「おえぇっ…」が容赦なく襲ってきます。空腹になると吐き気が増すので、早めに晩ご飯を食べなくてはなりません。食べ物も、食べてみないと食べられるかわからない、食べられても後から吐いてしまう、味覚が変わって甘いものが苦く感じられる、など。様々な困難が襲ってきます。

 歯磨き粉やシャンプー、洗剤のにおいもダメ。スーパーやドラッグストアのにおいもダメ。体がしんどくて日中なんとか仕事をこなすので精一杯で、帰宅してから家事や持ち帰り仕事はとてもできない状態が続きました。

 職場の夏休み中は、給食がなかったため、毎日冷たいお蕎麦を食べに出かけました。夫が遅い日にはひとりであんかけ焼そばやラーメンを帰りに急いで食べてから帰宅する日々。つわりで何も食べられない人もいる中、わたしは食べていた方だと思います。

 一般的に、つわりは安定期に入ると治まる、と言われているのですが、わたしの場合は妊娠6ヶ月を迎えた現在も続いています。ピークは過ぎ、ある程度食欲は戻りましたが、夜の具合の悪さは相変わらずで、少し無理して動いた日や、食べすぎた日には更に悪化します。

 もうかれこれ4ヶ月、毎日具合の悪い日が続いています。妊娠することがこんなに大変とは、実際にしてみないとわからないことのひとつですね。世界中の全てのお母さんを、尊敬できるようになりました。こんな思い(私よりももっとつわりが重かったので、これ以上の)をして私を産んでくれた、そして今も何かと気にかけ、時間のある限りせっせと私にご飯を運んでくれる母に、頭の上がらない日々です。

運命の人②

 夫が運命の人だったんだと思ったエピソードがもう一つあります。


 結婚する少し前に私の祖母が亡くなり、しばらくは祖母と同居していた伯父が、そこで一人暮らしをしていたのですが、伯父も高齢で、脳梗塞を経験したために麻痺が残ったこともあり、そこを引き払って施設に入ることになりました。


 せっかく先祖がずっと住んでいた土地なので、他人に売るのももったいないということで、話し合いの末、私たち夫婦がそこに新たに家を建てることになったのです。


 夫が職場でその話をしたところ、実は隣のマンションには、夫の同期がいることが明らかになりました。また、夫の職場の飲み会では、同じ営業所の後輩が、「昔そこに住んでいたSくんという男の子と、保育園が一緒だった」と言っていたというので聞くと、どうやら私の弟の友達だったもよう。


 初めて参加したお見合いパーティーで知り合った、自分とは全く違う世界の人だと思っていた夫が、色々な糸で私とつながっていることを知り、運命の人っているんだな、としみじみ感じている今日この頃です。

運命の人

 夫と知り合ったときは、特にビビビッと来ませんでした。毎日メールが来たり、食事に出かけたりすることが「嫌ではないな」という感覚があったほかは、特に強い決め手があって結婚したわけではないのですが、なんとなくそちらの方向へ、スイスイと進んでいった感じです。

 けれど結婚してからいくつか、「この人は私と結婚すべき人だったんだ」と思うエピソードがあります。

 私は猫が好きで、結婚する直前に9年間飼っていた病弱な愛猫が亡くなったことを知っていた夫は、私を何度か猫カフェに連れて行ってくれました。そのうちの一件に、わたしの猫にそっくりなチビちゃんがいて、初めてその子を見た時には胸が一杯になって号泣してしまったのですが、2度目にそこを訪れたときのこと。

 猫カフェでは受付で時間を書いた首から下げるタグを受け取り、手洗いと消毒を済ませて猫のいる部屋へ入ります。ドアを開けて部屋に一歩踏み入れると、あろうことか20年前から連絡が途絶えていた従姉妹が猫をじゃらしているではありませんか。思わず従姉妹の名前を叫んでしまった私。困惑する夫と周りのお客さんをよそに、ありったけの伝えたかったことを話しました。従姉妹の両親が離婚したために、20年ほど前にこちらの親族とは縁が切れてしまったのですが、私にとっては子どもの頃本当に大好きだった従姉妹です。携帯の番号だけは聞き出して、連絡が取れるようになりました。その猫カフェは、夫が昔何度か遊びに行ったことのある場所で、私は夫と出会うまで猫カフェにはなぜか興味がなかったので、不思議なことだなぁ、と思いました。

世界は思い通りにはならない

 若い頃は機嫌の良くない日が多い人でした。主に好きな人がわたしのことを好きではない、という理由で。あるいは、クールな人たちが私と友だちになりたがらない、とか。自分が自分であることに、ハッピーじゃなかったな、もったいなかったな、と今は思います。


 ツイッターだったと思うけど、いつか美輪明宏さんの「お米を買いに来た人に、タワシをお勧めしても無駄なんです。」という言葉があまりにも腑に落ちて、それから、若い時の恋愛や友人関係がなぜちっともうまく行かなかったのか、わかった気がしました。わたしとは違うひとたちのことが好きな誰かを、振り向かせようとしても無駄。自分のことを好きな人の中から、相手を選べば良いだけのことでした。


 思春期の子どもたちと毎日過ごしているので、機嫌の悪い子どもに出会うこともよくあります。その度に、世の中は思い通りにはいかない、ということをどうやって上手に伝えられるか考えています。世の中はちっとも思い通りにいかないけれど、それで良い。むしろ「自分を超えた何かの思し召しなのかもしれない」と思えるくらいに、ときどきものすごくうまくできていると感じることがあるものだと、だからうまくいかない今もそれでいいのだと、伝えられたらいいと思います。


 

部活がなくてもそもそもブラック

ブラック部活動が取り上げられるようになってきましたが…

教員の仕事、部活がゆるくてもそもそもブラックです。


8時頃出勤(勤務時間は8時15分から)

8時20分職員打ち合わせ

8時半から担任は学級で朝の会など

8時55分から給食前4時間授業

うち1時間空き時間で授業準備など

12時55分から1時15分給食

担任は学級で給食指導

副担任は職員室

1時15分から昼休み20分間

担任は教室、副担任は廊下等巡視

その間に生徒指導または委員会活動がある日も

午後ひとコマまたはふたコマ授業

空き時間1時間あれば授業準備または事務処理

5時間授業の日は放課後会議

会議のない日は委員会または放課後活動

それで勤務時間めいっぱい

そのあと部活指導

ゆるくしているので週三回5時半まで

同時進行で局の指導5時半から6時くらいまで

合間に事務処理、成績処理など

帰りは早くて6時半、8時くらいになることも

もっと遅くまで残っている人が必ずいます

採点業務持ち帰るも力尽きてできないことが多い


帰りに必要なら買い物

帰宅後洗濯と夕飯準備、お風呂の準備布団準備

寝る時間は早くて12時すぎ

終わらない仕事は行ける土日にサービス出勤


授業の他に

生徒指導

保護者対応

行事の準備と運営

公務として局会指導

行事の写真を撮って保存

学年だよりを作る

PTAの仕事

部活動

トイレ清掃監督


休憩時間ありません

残業手当は出ません

それでこれ以上教育の質を上げろと言われても無理です。


教員人数増やしてください。

教科を教える以外の仕事を専門家に回してください。

クラスの人数減らしてください。

勤務時間で帰してください。

休憩時間をください。

私たちクタクタです。